四柱推命 蔵干・大運・十二運星とは|早見表つき用語ガイド

四柱推命 蔵干・大運・十二運星・納音。このあたりの用語でつまずくと、解説を読んでいて途中で置いていかれます。原因はたいてい、用語のほうにあります。名前は聞いたことがあっても、何を指していて、どこで使うのかが曖昧なままだと、命式の読み方が定まりません。このページでは、実務で頻繁に使う四つの用語を、早見表とあわせて整理します。用語は覚える対象ではなく、命式のどこを見るかの目印です。
四柱推命 蔵干とは:地支の中に含まれる十干
地支は、それ自体が一つの性質を持っているのではなく、内部に十干を抱えていると考えます。この中に入っている干を蔵干と呼びます。命式では地支の下に小さく書き添えられ、その地支が持つ力の内訳を示します。
蔵干は、力の強い順に本気・中気・余気と呼ばれます。判断の中心になるのは本気で、中気と余気は補助的に働きます。地支の性質が一面的に見えるときは、この蔵干を見ることで内側の事情が分かります。
| 地支 | 蔵干(本気・中気・余気) |
|---|---|
| 子 | 癸 |
| 丑 | 己・癸・辛 |
| 寅 | 甲・丙・戊 |
| 卯 | 乙 |
| 辰 | 戊・乙・癸 |
| 巳 | 丙・戊・庚 |
| 午 | 丁・己 |
| 未 | 己・丁・乙 |
| 申 | 庚・壬・戊 |
| 酉 | 辛 |
| 戌 | 戊・辛・丁 |
| 亥 | 壬・甲 |
たとえば未は、土だけの地支ではありません。己の土を本気とし、丁の火と乙の木を内に含んでいます。2027年の流年が未であるとき、火と土の両方が同時に働くのは、この蔵干の構成によります。蔵干の採用のしかたには流派差があるため、使う体系を決めたらそのまま一貫させるのが原則です。
大運とは:十年ごとの流れと変わり目
大運は、十年単位で巡る運の流れです。命式が現在地を示す地図だとすれば、大運はどの道を歩いているかを示す時間軸になります。流年はその中の一年です。大運が季節、流年がその日の天気、という喩えが分かりやすいでしょう。
大運は月柱を起点に組み立てます。巡る向きは、生まれた年の干が陽で男性の場合、または陰で女性の場合は順行、陰で男性の場合、または陽で女性の場合は逆行です。柱の並びが逆から始まるだけで、読み方は変わりません。
何歳から最初の大運が始まるかは、生まれた時刻から次の節入りまでの日数をもとに決めます。この端数の扱いは流派によって差があり、手作業で出すと誤りやすい部分です。ここは計算ツールや万年暦に任せてください。
大運の変わり目は、よく相談されるテーマです。切り替わりの前後は、生活の前提が入れ替わる感覚が出やすいとされます。転居、転職、家族構成の変化、健康の節目などが、この時期に重なることがあります。ただし、変わり目の時期そのものが吉凶を決めるわけではありません。新しい大運が日主にとってどの関係になるかで、その十年の性格が決まります。変わり目が近いときは、次の十年で増えるものと減るものを書き出しておくと、準備が具体的になります。
十二運星とは:日干から出る十二の段階
十二運星は、日干と地支の組み合わせから導かれる十二段階の状態です。名称は人生の段階になぞらえていますが、吉凶の順位ではありません。勢いの質を示す指標として読みます。
長生・沐浴・冠帯・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養の十二種です。このうち帝旺は勢いの頂点、長生は力が立ち上がる場面、墓は蓄える場面、絶は切り替えの場面といった具合に、それぞれの性格を読み取ります。
十二運は、日干ごとに長生の位置が決まっています。
| 日干 | 長生の地支 | 巡る向き |
|---|---|---|
| 甲 | 亥 | 順行 |
| 乙 | 午 | 逆行 |
| 丙 | 寅 | 順行 |
| 丁 | 酉 | 逆行 |
| 戊 | 寅 | 順行 |
| 己 | 酉 | 逆行 |
| 庚 | 巳 | 順行 |
| 辛 | 子 | 逆行 |
| 壬 | 申 | 順行 |
| 癸 | 卯 | 逆行 |
陽の干は順行、陰の干は逆行で十二支を巡ります。同じ地支でも、日干が違えば十二運の名前が変わります。ですから「午だから帝旺」と覚えるのではなく、自分の日干から引いてください。日干だけで見るか地支全体に広げるかは流派差があるため、命式ツールの表示欄を確認すると分かりやすいでしょう。
納音とは:六十干支を五行にまとめ直したもの
納音は、六十干支の組み合わせを六十種の名前つき五行に対応させた体系です。たとえば丁未の納音は天河水。十干十二支そのものの五行とは別の角度から、その組み合わせを一行にまとめ直したものになります。
納音は、命式の主要な判断軸というより補助的な情報として使われます。生年の納音で人を分類する見方や、相性の参考として重ねる使い方があります。また、年の呼び方としても使われます。命式の読み方に慣れてきた段階で、確認しておくとよい用語です。
天中殺(てんちゅうさつ)という用語
くうぼう、一般には天中殺と呼ばれる考え方も、十干十二支の構造から出てくる用語です。十干が一巡する十個の干支を旬と呼びますが、十二支に対しては二つ足りません。この旬に配られない二つの地支を指すのが天中殺です。
六十干支の番号から六グループに分かれ、1〜10番が戌亥、11〜20番が申酉、21〜30番が午未、31〜40番が辰巳、41〜50番が寅卯、51〜60番が子丑にあたります。日柱の干支を基準にする方法が広く使われていますが、年柱を基準にする体系もあるため、結果が違うときは基準を確認してください。
五つの用語の関係を一枚で整理する。
四つの用語の立場は、それぞれ次のように分かれます。
- 蔵干:命式の中身を細かく見るための部品。地支の内訳を示します。
- 大運:時間軸。十年単位の流れを示します。
- 十二運星:場の状態。日干と地支の関係から勢いの質を示します。
- 納音:別角度のまとめ。六十干支を五行の名前で整理します。
- 天中殺(てんちゅうさつ):空亡(くうぼう)とも呼ばれる、旬の構造から出る補助的な印。時期の性格を示します。
この五つは、どれか一つで命式全体を決めるものではありません。日主を中心に置き、月令で強さを見て、通変星で働き方を確認し、そのうえで蔵干・十二運・大運・流年を重ねる。この順番を崩さなければ、用語が増えても読み筋はぶれません。
まとめ:用語は読む順番の目印
蔵干は地支の中身、大運は十年の流れ、十二運星は場の状態、納音は別角度の整理、天中殺は旬から出る印です。どれも単独で吉凶を告げるものではなく、命式のどこを見ているかを指し示す目印です。まずご自身の命式を出し、表示されている欄と用語を一つずつ突き合わせてみてください。用語が分かると、鑑定文を読む速度が変わります。