奇門遁甲 時盤 出し方|手順と無料ツールの使い方

「奇門遁甲 時盤 出し方」を調べ始めると、用語の多さに一度は手が止まるものです。時盤とは、占いたいその瞬間の年月日時を干支に置き換え、九つの宮に八神・九星・八門・天盤干・地盤干を並べた一枚の図を指します。同じ日でも時刻が変われば盤は別物になり、そこが日盤や月盤との大きな違いです。
この記事では、時刻の確定から局数の決定、値符と値使の配置、無料ツールでの出し方、実際の盤の例、そしてつまずきやすい点までを順に扱います。盤を読み解く段階には踏み込みません。まず一枚、正しく出すところまでを一緒に確認していきましょう。
奇門遁甲 時盤 出し方の全体像
時盤は、占問した時刻を基準に作る盤です。同じ画面に日盤と月盤が並ぶこともありますが、基準にしている時間の幅が違います。時盤は二時間ごとの時辰、日盤は一日、月盤は一月。相談したい出来事が「今この瞬間の動き」であれば時盤、「その日の流れ」であれば日盤、という使い分けになります。
盤そのものは九つの宮からなる正方形で、並びは南が上、北が下です。方位の感覚と上下が逆になるので、最初は紙に方位を書き添えると戸惑いが減ります。各宮には八神・九星・八門・天盤干・地盤干が入り、そこに三奇六儀という干の配置が重なります。三奇は乙・丙・丁、六儀は戊・己・庚・辛・壬・癸です。
出し方の手順は、次の五段階に整理できます。
- 時刻を確定し、その時点の四柱(少なくとも日柱と時柱)を暦で確認する
- 冬至から夏至の前までなら陽遁、夏至から冬至の前までなら陰遁を決める
- その時刻がどの節気の、上元・中元・下元のどれにあたるかを見て局数を決める
- 局数に従って三奇六儀を地盤に並べる
- 時干支から旬と符首を求め、値符と値使を置く
この手順を省くと、後から盤が合わなくなります。特に二番目と三番目は、盤全体の骨格を決める部分です。
手順:時刻から局数を決める
時刻を確定する。 まず、占いたい瞬間の現地時刻を決めます。あいまいなまま進めると、時柱の干支が変わり、盤の前提が崩れます。日柱と時柱は、暦のデータから拾うのが確実です。四柱推命の命式の出し方と同じ要領で、日付の境目と刻の扱いを先に決めておくと迷いません。
陰遁か陽遁かを見る。 冬至から夏至の交節前までが陽遁、夏至から冬至の交節前までが陰遁です。
節気と元から局数を決める。 その時刻が二十四節気のどれに属するか、そして上元・中元・下元のどれにあたるかで局数が決まります。たとえば立春であれば、陽遁では上元が八局、中元が五局、下元が二局です。同じ立春でも元が違えば局数は変わる、という点が最初の関門になります。なお、ここの判定に使うのは節気であって旧正月ではありません。
地盤に三奇六儀を並べる。 局数が決まったら、陽遁八局を例に取ると、艮8に戊、離9に己、坎1に庚、坤2に辛、震3に壬、巽4に癸、中5に丁、乾6に丙、兌7に乙、という配置になります。宮の番号は坎1・坤2・震3・巽4・中5・乾6・兌7・艮8・離9です。この並びを一度手で書いてみると、盤の見え方が変わります。
旬と符首を求める。 時干支がどの旬に入るかを見て、その旬の符首を確認します。たとえば乙未は甲午旬に属し、甲午旬の符首は辛です。旬や符首という言葉に慣れていない場合は、四柱推命の用語ガイドのように干支の組み合わせを整理した資料を先に読んでおくと、この先の作業が早くなります。
手順:値符と値使を置く
符首が分かったら、その干が地盤のどの宮にあるかを探します。そこにある九星が値符、そこにある門が値使です。値符は時干に随って動き、値使は時支に随って動きます。ツールの注記にも、時盤は時干支で起し、値符は時干に随い、値使は時支に随う、と記されています。
具体的には、値符は時干が地盤上に座っている宮へ移ります。値使は旬首から時支までの歩数を数え、陽遁では順に、陰遁では逆に宮を巡らせます。九星と天盤干、八門、八神は、この二つを軸に連動して回ります。中宮の天禽は単独では動かず、陽遁では坤2、陰遁では艮8に寄せる扱いです。
ここまでを手作業で再現することは可能ですが、宮の巡りを一歩間違えると、そこから先の盤がすべてずれます。慣れないうちは、値符と値使の位置だけを自分で確認し、残りはツールの出力と突き合わせるほうが現実的です。
無料ツールで時盤を出す
実際に盤を出すなら、奇門遁甲の無料排盤を使うのが最短です。画面の入力欄は次のとおりです。
- 姓名(せいめい):必須
- 居住地(任意):都市を選ぶ欄
- 真太陽時を採用:チェックボックス
- 局の決定法:茅山法(既定)/閏の置き方(置閏)/拆補法
- 占問時間(現地時間、既定は現在)
- 占問事項(任意)
- 盤の作成:実行ボタン
日本から使うなら居住地を選んでください。 ここが空欄のままですと、入力した時刻は東八区として扱われます。日本は東八区より一時間進んでいるため、日本の時刻をそのまま入れると時柱がずれる場合があり、盤の前提が変わります。日本から使う場合は都市を選んでください。真太陽時を使う場合も、先に都市を選ぶ必要があります。
実行すると、結果ページに時盤・日盤・月盤の三つがこの順で並びます。一番上が時盤です。右側の「盤の要素」には、局・定局・旬・符首・値符・直使(値使と同一)・日空・時空・二十四節気がまとめて表示されます。各マスは、八神と旬時、九星と天盤干、八門と地盤干、宮位という並びで、旬空には空の印が付きます。
表示には見慣れない表記もあります。九星は Tian Rui Star のような欧文表記(天芮星のこと)、節気は「りっしゅん」のようなひらがな表記(立春のこと)で出ることがあります。表記が違うだけで、別の星や別の節気ではありません。
実例:2027年2月6日14時の時盤
実際に入力した結果を見てみます。条件は、東八区の2027年2月6日14時00分(居住地は空欄)、局の決定法は茅山法(既定)です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 四柱 | 日柱 丙辰、時柱 乙未 |
| 局 | 陽遁八局(立春 上元、交節第3日) |
| 立春の入り | 2027年2月4日 09:46 |
| 旬/符首 | 甲午旬/辛 |
| 値符 | 天芮星(Tian Rui Star)が兌宮(西)へ |
| 直使 | 死門が震宮(東)へ |
| 日空/時空 | 子・丑/辰・巳 |
なぜこの位置になるのかをたどります。陽遁八局では辛が坤2に座ります。つまり天芮星と死門は坤2が出発点です。時干の乙は兌7にあるため、値符は兌宮へ移ります。時干支は、甲午の次が乙未で一つ進みですから、死門は坤2から一つ宮を進めて震3へ。結果として、値符は西、直使は東に落ち着きます。
局の決定法を変えると、盤はここまで変わります。 同じ時刻で閏の置き方(置閏)や拆補法を選ぶと、陽遁五局、立春 中元となり、値符は天任星(Tian Ren Star)で巽宮(南東)、直使は生門で離宮(南)になります。局数が違えば、地盤の並びも値符・値使の位置も別物です。二つの盤を見比べるときは、まず決定法を揃えてください。ツールの注記では、茅山法は二十四節気の交節日から五日を一元とし、置閏と拆補は甲己の符頭で元を定める、と説明されています。どちらが良いという話ではなく、前提が違うのだと理解しておくのが安全です。ご自身の条件で試したい場合は、奇門遁甲の無料排盤で時刻と居住地を入力してみてください。
よくあるつまずき
居住地の空欄。 空欄は東八区扱いになるため、日本の時刻をそのまま入れると一時間ずれます。時柱が変わると、盤の内容は別物になります。
立春と旧正月の混同。 局数を決めるのは節気の区切りです。旧正月は基準になりません。立春を過ぎたかどうかだけで元まで決まるわけではない、という点もあわせて確認しておきたいところです。
奇門遁甲の九星と九星気学の混同。 名前は似ていますが、盤の作り方も使い方も別です。同じ九星という言葉に引きずられると、手順の理解がずれます。基礎から確認したい場合は奇門遁甲 入門を読むと整理しやすいでしょう。
決定法が違う盤を並べてしまう。 局数が違えば、値符も値使も違う位置に出ます。比較する前に、同じ決定法かどうかを確認してください。
日盤と時盤の取り違え。 結果ページの一番上が時盤です。二番目以降を見て判断すると、時間軸の違う盤を読むことになります。
盤を出す作業は、時刻と前提を固めるほど安定します。用語の意味と手順の順番を押さえたうえで、まずは一枚、ご自身の条件で出してみてください。