蔵干通変星の早見表|十干別の出し方と読み方

四柱推命の命式を見ていると、地支の下に小さく書き添えられた干があります。これを蔵干と呼びます。この蔵干から日主との関係で十神を引いたものが、蔵干通変星です。天干から引く通変星と合わせて読むことで、表に出る働きと内側に隠れた働きの両方が見えてきます。ここでは、蔵干通変星がどう出てくるのかを、地支から蔵干を引く手順とあわせて整理します。
蔵干通変星とは|天干通変星とどこが違うか
通変星は、日主(命式の主となる干)から見て、相手の干がどの関係にあたるかを示す星です。比肩、劫財、食神、傷官、偏財、正財、偏官(七殺)、正官、偏印、正印の十種があり、十神とも呼ばれます。
この十神を、どこから引くかで呼び方が分かれます。天干同士で引けば天干通変星、地支に含まれる蔵干から引けば蔵干通変星です。天干通変星がその柱の表の働きなら、蔵干通変星は地支の内側に隠れた働き、表に出にくい事情を示します。
たとえば、地支が未の柱があったとします。未は己・丁・乙を内に含むため、日主がどの干かによって、この三つの干それぞれに通変星がつきます。表に見えるのは地支そのものですが、内側では三つの通変星が働いている。この内訳を知るのが蔵干通変星の目的です。
蔵干通変星の出し方|蔵干から十神を引く手順
蔵干通変星を出す手順は、次の三段階です。
- 日主を確認する:命式の日柱の天干を日主とします。十神はすべて日主との関係で決まるため、最初にここを固定します。
- 地支の蔵干を引く:見たい地支に含まれる蔵干を確認します。本気・中気・余気の順に、その地支が抱える干が決まっています。
- 日主との関係で十神に置き換える:蔵干の一つひとつが、日主に対してどの十神にあたるかを引きます。たとえば日主が甲のとき、蔵干の戊は偏財、癸は正印にあたる、という具合です。
命式そのものの組み立て方は、命式の出し方の解説を参照してください。
十神を引く規則は、日主と相手の干の五行と陰陽の組み合わせで決まります。この対応を十干と十神の一覧にすると、百通りの組み合わせになります。
蔵干通変星 早見表|十干と十神の一覧
十神の名前一覧を先に押さえておきます。漢字と読みの組み合わせで示します。
| 十神(通変星) | 読み |
|---|---|
| 比肩 | ひけん |
| 劫財 | ごうざい |
| 食神 | しょくじん |
| 傷官 | しょうかん |
| 偏財 | へんざい |
| 正財 | せいざい |
| 偏官(七殺) | へんかん(しちさつ) |
| 正官 | せいかん |
| 偏印 | へんいん |
| 正印 | せいいん |
日主の十干と相手の干の組み合わせで、どの干がどの十神にあたるかを示した十干と十神の全対応表は、術語審定路で確認中のため本稿には載せていません。表の枠組みは「日主の十干と相手の十干」で百通りが並ぶ形になります。全対応表が確定するまでは、命式ツールの表示欄で通変星を確認し、日主から見た関係として読み替えてください。
本気・中気・余気のどの蔵干を採るか
地支ごとの蔵干は、力の強い順に本気・中気・余気と呼ばれます。判断の中心になるのは本気です。中気と余気は補助的に働き、その地支が持つ内側の事情を細かく見るときに使います。
地支から蔵干への対応は、固定された伝統的な組み合わせです。
| 地支 | 蔵干(本気・中気・余気) |
|---|---|
| 子 | 癸 |
| 丑 | 己・癸・辛 |
| 寅 | 甲・丙・戊 |
| 卯 | 乙 |
| 辰 | 戊・乙・癸 |
| 巳 | 丙・戊・庚 |
| 午 | 丁・己 |
| 未 | 己・丁・乙 |
| 申 | 庚・壬・戊 |
| 酉 | 辛 |
| 戌 | 戊・辛・丁 |
| 亥 | 壬・甲 |
どの蔵干を採用するか、順番をどう扱うかは流派によって差があります。使う体系を決めたら、そのまま一貫させるのが原則です。蔵干そのものの意味は四柱推命 蔵干の用語ガイドにまとめていますので、あわせて参照してください。
食神・傷官・正財・偏財など十神が表すもの
十神は、日主との生剋と陰陽の関係から、働き方や関心の向きを示します。それぞれの星が表す傾向を、断定を避けて整理します。
食神は、出力と表現。楽しみや才能を外に出す働きです。傷官も出力ですが、より鋭く、独自性や批判力として現れます。正財は地道な努力と成果、偏財は機動力や人脈を介した収入の動きです。正官は規律や責任、**偏官(七殺)**は強い圧力と突破力。正印は学びと保護、偏印は直感や専門性の深掘りです。比肩は自立と対等な関係、劫財は競争心と行動力です。
これらは吉凶の順位ではなく、その星がどんな関係性を表すかの目印です。同じ星でも、日主の強さや命式全体の五行の偏りによって、現れ方は変わります。十神の意味だけを単独で読まず、命式全体の中で確認してください。
命式で蔵干通変星のどこを見るか
蔵干通変星を実際に見る場所は、大きく三つです。
一つ目は、月柱の地支に含まれる蔵干です。ここから月令の強さ、その人が生まれ持ったエネルギーの土台を読みます。二つ目は、日柱の地支(配偶者宮)の蔵干です。パートナーや身近な関係の内情を示す場所とされます。三つ目は、時柱の地支の蔵干です。行動の方向や晩年の傾向を見るのに使われます。
仕事運を読みたいときは、日主の強さと通変星の配置を合わせて見ます。四柱推命 仕事運の解説も参照してください。年の流れで通変星がどう巡るかは、2027年 運勢の解説でも触れています。蔵干通変星は、表に出ない事情を知るための補助情報です。天干通変星と合わせて読むことで、命式の解像度が上がります。
PENDING(表記の確認事項) 本稿の通変星名は「漢字+仮名読み」の仮表記です(比肩=ひけん、劫財=ごうざい、食神=しょくじん、傷官=しょうかん、偏財=へんざい、正財=せいざい、偏官=へんかん/七殺=しちさつ、正官=せいかん、偏印=へんいん、正印=せいいん)。十干と十神の百通りの全対応表、および地支から蔵干への配当と採用順は術語審定路で確認中のため、本稿では表の枠組みのみ示し、内容は確定していません。